セルヒオ・ブスケツはスペインのFCバルセロナに所属している選手です。
FCバルセロナBからトップチームに引き上げられ、ずっとバルセロナから離れていません。
彼の身体にはバルセロナの血が脈々と流れています。
サッカーの最も究極なプレーはワンタッチプレーにあります。
そのプレーを最大限表現しているのがブスケツなのです。
そんな彼のプレースタイルを探っていきましょう。
ブスケツのプロフィール
名前:セルヒオ・ブスケツ・ブルゴス
生年月日:1988年7月16日
国籍:スペイン
出身:サバデイ
身長:189cm
体重:76kg
利き足:右足
ポジション:MF
背番号:5
経歴:バルセロナC(2006~)
⇒バルセロナB(2007~2008)
⇒バルセロナ(2008~)
背番号
ブスケツの背番号は5番。
これはかつて
- ミゲル・アンヘル・ナダル
- セルジ
- アベラルド
- フェルナンド・コウト
- カルレス・プジョル
らが背負った番号です。
ブスケツのプレースタイル
バルセロナやスペイン代表でのブスケツのポジションはアンカーです。
いわゆる守備的ミッドフィルダー。
それをスペインではピボーテと呼びます。
ピボーテ(中盤の底)で王様のように君臨している姿から、彼がバルセロナの攻守の切り替え役を担っていると言っても過言ではありません。
グアルディオラの指導もあり、現在世界最高峰のアンカーの一人です。
バルセロナで1試合中一番ボールタッチ数が多いのはメッシでもイニエスタでもなく、実はブスケツなのです。
では、ブスケツが得意としているプレーとは何なのでしょうか?
的確な状況判断でポゼッションを高める
パッと試合を見ていてもなかなか良さがわかりにくいです。
では何が凄いのかと言いますと、それは「状況判断」の的確さに他なりません。
ブスケツを目で追いながら試合を見ていると気づくことが1つあります。
それがルックアップの頻度の多さです。
ブスケツはひたすらルックアップを繰り返して、ピッチ上のどこにスペースがあるのか、どこにバランスの綻びがあるのかを判断しています。
そうして常にボールを受けやすい位置にポジションを取って最終ラインのパスを引き出し、的確に前線へボールを配給します。
なので、ブスケツが試合にいるとパス本数が飛躍的に伸びます。
常に数的優位を作り出すことによって、パスがスムーズに回るようにしています。
1つの選択肢より2つ、3つある状態の方が味方もパスを出しやすいのです。
そしてそれが必然的にボールポゼッション率を高めてくれます。
バルセロナの本質はボールポゼッション。
それを体現しているのが昔のグアルディオラであり、今のブスケツになります。
正確なボールコントロールと縦パスの精度
ボールコントロールの上手さを活かしたキープ力も素晴らしいです。
相手チームの選手がブスケツに食いついても、一つのトラップや足裏を使った切り返しで逆を取ります。
その食いついてきた相手のスペースに入り込み、味方へのサイドチェンジや縦パスをズバッと通します。
#バルセロナ が先制!!!#ラキティッチ が持ち上がり横パスを送る。そのボールを #セルジ・ロベルト がダイレクトでラストパス。
そのボールをスアレスが冷静にゴールへ流し込み、バルセロナが一歩リード!ラ・リーガ第17節 #レアル・マドリード × #バルセロナ は #DAZN で配信中 pic.twitter.com/j0ht8jTA6a
— DAZN ダゾーン (@DAZN_JPN) 2017年12月23日
このゴールはブスケツが相手のプレスを引きつけてからターンで剥がした時点で決まったようなものです。
レアルを相手にあの位置でこのターンができるアンカーは他にいるのかというくらい素晴らしいプレーですね。
その後のラキティッチへの縦パスも強すぎず弱すぎず絶妙すぎます。
このようにブスケツは縦パスを通すことを第一に狙っていますが、それがズバズバ通るんですね。
先程のようにテクニックで相手を剥がすのも特徴的ですが、身体の向きだけでパスコースを作るプレーも度々見受けられます。
ブスケツがよくやっているのは身体・視線をパス方向とは違う角度に向けています。
例えばブスケツがサイドの方向を向きながらボールを持ち運ぶシーン。
この場合、相手はサイドに展開すると思い全体的にサイド方向へ重心が傾きます。
しかし、これこそがブスケツの狙い通りでマークが甘くなった中央の味方選手へ縦パスを通します。
視線や体の向きは守る側にとって予測する情報となりますが、その情報をブスケツは逆に利用しているのです。
守備での貢献度
当然、攻撃だけでなく守備での貢献度も非常に高いです。
バルセロナのDF陣の戻りが遅いときや釣り出された時は、そのスペースにブスケツが入り強固なDFを築きます。
アンカーにもセンターバックにもなり得る素晴らしい選手です。
ボール奪取力があり1対1にも強く、危機管理能力も高いどのチームも欲しがる選手がブスケツなのです。
そしてボールを奪ってからしっかりボールを繋いでポゼッションを高めます。
ブスケツは派手な選手ではないため、好みが別れる選手ですが、バルセロナの心臓部分になくてはなりません。
まとめ
今回はブスケツのプレースタイルと背番号について紹介しました。
- ポゼッションを高めつつ、効果的な縦パスで局面を変える
- カバーリングや対人守備など守備能力も高い
かつてオランダのヨハン・クライフは言っています。
「ボールを動かせ。ボールは疲れない」
「フットボールはとてもシンプルなものである。しかし、最も難しいのはシンプルにプレーすることだ。」
この2つの名言こそブスケツのプレーに、ぴったり当てはまるのではないでしょうか。
最後までお読み頂いてありがとうございました。
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