ラ・リーガのアラベスに所属する日本代表・乾貴士選手。
日本人初のリーガ100試合出場を達成し、30歳を迎えた今もなお絶賛成長中のサイドアタッカーです。
今回は乾選手のプレースタイルと背番号について紹介します。
乾貴士のプロフィール
名前:乾貴士
生年月日:1988年6月2日
国籍:日本
出身:滋賀県近江八幡市
身長:169cm
体重:63kg
利き足:右足
ポジション:MF
背番号:11
経歴:横浜F・マリノス(2007~09)
⇒セレッソ大阪(2008) ※ローン移籍
⇒セレッソ大阪(2009~11)
⇒ボーフム(2011~12)
⇒フランクフルト(2012~15)
⇒エイバル(2015~18)
⇒ベティス(2018~)
⇒アラベス(2019~) ※ローン移籍
乾貴士のプレースタイル
味方とのコンビネーション
乾選手といえばドリブラーというイメージですが、実際は味方とのコンビネーションによって「活かし・活かされるプレー」が彼の大きな特徴。
味方と適切な距離感で連携しながらスペースを見つけ、そこを上手く活用することで自分の持ち味を発揮するだけでなく、味方の良さも活かすことができるんですね。
特にハーフスペースの使い方が非常に上手いです。
ハーフスペースとはピッチを5分割した時に生まれるサイドと中央の間のスペースです。
図で表すとこのエリアを指します。
乾選手は味方と連携しながら上手くこのスペースを使って、チャンスを演出します。
例えば、ロシアワールドカップのセネガル戦の1点目も乾選手のハーフスペースを使った動きが効果的でした。
柴崎選手がピッチ中央でボールを持った時、乾選手はハーフスペースにポジションを取って右SBを引きつけています。
そこを長友選手が大外を走り、柴崎選手からの高精度のロングパスが渡ります。
乾選手はわざと遅れてエリア内に侵入し、最終的には自分のタイミングでシュートを打つことができました。
このシーンはGKのロングフィードから一連の流れが見事だったシーンです。
ラ・リーガ第1節!#エイバル はアラベス相手に開幕戦白星!!#乾貴士 は先発フル出場で勝利に貢献。
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まず乾選手は大外にポジションを取り、味方がヘディングで乾選手にボールを流します。
この時、相手は右SBの選手が競り合っているため、サイドハーフの選手が慌ててサイドのスペースを埋めにきます。
この選手はボールと後ろ向きで走っているのでボールと乾選手から一瞬目を離すのですが、そのタイミングでハーフスペースへ向かってボールを持ち出し、そのままシュートまで持っていきました。
このように味方と連携しながら、上手くスペースを活用するのが乾選手の大きな武器になっています。
カットインシュート
カットインからファーを狙うシュートは乾選手の得意な形。
ドリブルや正確なトラップから切り返してのシュートは綺麗な弧を描いて右隅に決まります。
こちらはJリーグ時代のスーパーゴール集。
香川選手とスペースを共有したゴールも多い印象です。
守備の高度な個人戦術
スペインに移籍して最も成長したのが守備の個人戦術です。
以前は対面する選手にボールが渡ると無闇に奪いにかかって、空いたスペースを使われてしまい、大きな穴になっていました。
しかし、エイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督の指導もあり現在は劇的に向上。
周りの状況を確認しながら適切なタイミングでプレスをかけることができていますし、特に秀逸なのが守備のポジショニング。
前方のパスコースを消しながら、2~3人を牽制する絶妙なポジション取りをしています。
このように一人で複数の選手に牽制をかける守備が非常に上手く、おかげで後ろの選手も奪いどころを限定しやすくなるんですね。
状況によっては3人を同時に見ないといけないこともありますが、それでもしっかり対応することができています。
アラベスが獲得を決めたのもこの守備能力を評価してのことだと思います。
右サイドでの起用
乾選手の得意なポジションは左サイドですが、現在在籍するアラベスでは右サイドで起用されています。
攻撃では
- 縦に突破してクロス
- 内(ハーフスペース)に入ってチャンスメイク
- 左サイドのジョニーが突破すれば大外でボールを待つ
などが主な役割になっています。
とはいえ、ずっと右サイドにいるわけではなく、個人の判断でポジションチェンジして左に位置することもあり、ある程度の自由は与えられているようです。
まとめ
今回は乾貴士選手のプレースタイルについて紹介しました。
- 味方との連携とハーフスペースを使った攻撃
- カットインシュート
- 守備の劇的な向上
- 右サイド起用でもレギュラーに
年齢を重ねてもまだまだ成長している乾選手。
個人的には次のワールドカップでも見たいなと思える選手です。
最後までお読み頂いてありがとうございました。
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