東京オリンピックで日本代表と同じグループに入ったフランス代表。
すでに5大リーグで活躍している選手が多く、オリンピックは優勝候補の一角として注目されている。
実際に選出されるかは別にしてオリンピックの参加資格があるフランス代表の注目選手をまとめてみた。
U-24フランス代表の注目選手
GK
アルバン・ラフォン
- 年齢:22歳(1999年1月23日)
- 所属:FCナント(フランス1部)
将来のフランス代表正守護神として期待されるGK。
身体能力の高さと196cmの長身が魅力で、常人離れした反応で多くのビッグセーブを連発。
ハイボールへの処理にも定評がある。
今季ナントではここまでリーグ戦全試合に出場している。
ポール・ベルナルドニ
- 年齢:24歳(1997年4月18日)
- 所属:アンジェ(フランス1部)
左利きでキックの精度にも定評があるGK。
世代別の代表経験は豊富で、2016年のU-19欧州選手権では優勝に貢献した。
アンジェではここまでリーグ戦全試合に出場中。
DF
ダヨ・ウパメカノ
- 年齢:22歳(1998年10月27日)
- 所属:RBライプツィヒ(ドイツ1部)
スピード、フィジカル、空中戦、足元の技術、全てを兼ね備えたCB。
来シーズンのバイエルン加入がすでに決定している。
EURO2020のメンバーに選出される可能性が高い。
イブラヒマ・コナテ
- 年齢:21歳(1999年5月25日)
- 所属:ライブツィヒ(ドイツ1部)
ウパメカノと共にライプツィヒを支える好CB。
体の強さとリーチを生かしたボール奪取力と空中戦が魅力。
ここまでリーグ戦の出場は12試合だが、ウパメカノが抜ける来季は中心選手としての働きが期待される。
ジュール・クンデ
- 年齢:21歳(1999年11月12日)
- 所属:セビージャ(スペイン1部)
21歳ながら強豪セビージャで主力を務めるCB。
178cmとサイズは足りないものの、的確な読みとジャンプ力でカバーしている。
足元の技術とドリブルでの持ち運びも上手く、攻撃的CBとしての定評も高い。
昨年の夏にはマンチェスターシティがオファーを出したものの、セビージャ側が拒否したため、移籍は実現せず。
現在はマンチェスターユナイテッドが関心を寄せている。
ちなみにこれまでフランスA代表に選出されたことは無く、オリンピックでは中心選手として活躍が期待される。
ダン=アクセル・ザガドゥ
- 年齢:21歳(1999年6月3日)
- 所属:ボルシアドルトムント(ドイツ1部)
196cmのサイズを誇る左利きのCB。
今シーズンは怪我に苦しみすでに今季中の復帰は絶望的。
公式戦の出場は13試合に留まっており、怪我の影響を考えるとメンバーに選出される可能性は低い。
ブバカル・カマラ
- 年齢:21歳(1999年11月23日)
- 所属:マルセイユ(フランス1部)
ボール奪取力と広範囲のカバーリング能力が魅力のDF。
守備的MFでプレーできるほどパスも上手く、今季はアンカーのポジションを主戦場にしている。
バルセロナ、バイエルン、ミランなど多くのクラブが関心を示しており、来シーズンのステップアップは濃厚。
ブノワ・バディアシル
- 年齢:20歳(2001年3月26日)
- 所属:ASモナコ(フランス1部)
18-19シーズンに当時監督だったティエリ・アンリに見出されプロデビュー。
そこからコンスタントに出場機会を増やしていき、いまやモナコに欠かせない中心選手に成長。
身体能力を生かした対人守備と左足のフィードが魅力。
昨年の夏はマンチェスターユナイテッドがオファーを出したものの、移籍を断っている。
ウェズレイ・フォファナ
- 年齢:20歳(2000年12月7日)
- 所属:レスターシティ(イングランド1部)
フランスのサンテティエンヌで経験を積んだ後、今シーズン5年契約でレスターに加入。
将来を見越しての補強だったが、ソユンジュの負傷離脱もあって、ここまでリーグ戦20試合でスタメン出場。
スピード、球際の強さ、ビルドアップを武器にクラブの躍進を支えている。
コラン・ダグバ
- 年齢:22歳(1998年9月9日)
- 所属:パリサンジェルマン(フランス1部)
スピードを生かしたプレーが魅力の攻撃的SB。
今シーズンはトーマス・ムニエがチームを去ったこともあり、チームでも出場機会が増えている。
テオ・エルナンデス
- 年齢:23歳(1997年10月6日)
- 所属:ACミラン
超攻撃的な左SBで、スピードを生かした突破力と正確なクロスで多くのチャンスを演出する。
チャンスメイクだけでなく、強烈な左足でゴールを陥れ、ウイングさながらのプレーもできる。
ノルディ・ムキエレ
- 年齢:23歳(1997年11月1日)
- 所属:ライプツィヒ(ドイツ1部)
フランスのモンペリエ時代でブレイクした後、ライプツィヒに移籍すると才能が大きく開花。
守備範囲が広く身体能力を生かした対人守備に加え、右サイドバック、ウイングバック、センターバックでプレーできるマルチロールぶりも魅力。
昨シーズンはウパメカノと共にCL4強に大きく貢献した。
MF
エドゥアルド・カマヴィンガ
- 年齢:18歳(2002年11月10日)
- 所属:レンヌ(フランス1部)
16歳でトップリーグデビューを果たした超逸材で、現在多くのビッグクラブが獲得に興味を示している。
ボックス・トゥ・ボックスタイプのMFで、ボール奪取、推進力、パスの精度あらゆる能力が高い。
今シーズンはグループリーグで敗退したがチャンピオンズリーグも経験した。
オーレリアン・チュアメニ
- 年齢:21歳(2000年1月27日)
- 所属:ASモナコ(フランス1部)
恵まれた体格を生かしたボール奪取力と豊富な運動量が持ち味のボランチ。
今季は別次元のプレーを見せており、リーグアン屈指のプレーヤーに成長した。
チェルシーが補強の第一優先に置くなど多くのビッグクラブが興味を示している。
フセム・アワール
- 年齢:22歳(1998年6月30日)
- 所属:オリンピック・リヨン(フランス1部)
長短のパスと滑らかなドリブルが武器で、リヨンの絶対的な司令塔として君臨している。
昨シーズンはCLベスト4進出に大きく貢献した。
すでにレアル、リバプール、ユベントスが獲得に興味を示しており、この夏は争奪戦になることが予想される。
マクサンス・カクレ
- 年齢:21歳(2000年2月15日)
- 所属:オリンピック・リヨン(フランス1部)
足元の正確な技術と判断力、豊富な運動量が魅力のMF。
昨シーズンはアワールと共にリヨンの中盤を支え躍進に大きく貢献した。
ジェフ・レーヌ=アデレード
- 年齢:23歳(1998年1月17日)
- 所属:ニース(フランス1部)
アーセナルでは結果を残せなかったものの、移籍したアンジェで大ブレイク。
リヨン移籍を勝ち取ったが、現在リヨンからニースにローン移籍中。
ブバカリ・スマレ
- 年齢:22歳(1999年2月27日)
- 所属:リール(フランス1部)
188cmの体格を生かした対人守備が魅力で、長い足でボールを奪うのも上手い。
今季は主力選手として多くの試合でスタメン出場を果たしており、クラブの躍進に貢献している。
昨年はチェルシー、マンチェスターユナイテッド、アーセナルへの移籍が取り沙汰された。
ソフィアン・ディオプ
- 年齢:20歳(2000年6月9日)
- 所属:ASモナコ(フランス1部)
トップ下を主戦場にする選手で、柔らかなボールコントロールとラストパスで決定機を演出する。
得点力も魅力で、今季はここまで7ゴールの活躍。
165cmと小柄だが球際も強く、守備での貢献度も大きい。
クリストファー・エンクンク
- 年齢:23歳(1997年11月14日)
- 所属:RBライプツィヒ(ドイツ1部)
中央、サイドどちらでもプレーできるエンクンクの持ち味はドリブル。
推進力のあるドリブルでボールを持ち運びチャンスを演出するが、得点・アシストどちらの能力も優れている。
フリーキックの精度も高い。
マテオ・ゲンドゥージ
- 年齢:22歳(1999年4月14日)
- 所属:ヘルタ・ベルリン(ドイツ1部)
アーセナルで活躍していたものの、素行の問題もありアルテタ監督との関係が悪化。
現在はローン加入中のヘルタ・ベルリンでポジションを掴んでいる。
的確なポジショニングと正確なロングボールが強みでチャンスメイクに長けている。
FW
キリアン・ムバッペ
- 年齢:22歳(1998年12月20日)
- 所属:パリサンジェルマン(フランス1部)
言わずもがなの超ワールドクラス。
EURO2020への選出が濃厚で、オリンピック代表に選ばれる可能性は限りなく低いだろう。
ジョナタン・イコネ
- 年齢:22歳(1998年5月2日)
- 所属:リール(フランス1部)
好調リールで10番を背負う逸材。
力強い突破と左足から放たれる強烈なシュートが魅力のウインガー。
サイドを突破してからのアシストも多い。
ムバッペとは同じボンディ出身で、幼少の頃は同じクラブチームでプレーしていた。
オドソンヌ・エドゥアール
- 年齢:1998年1月16日(23歳)
- 所属:セルティック(スコットランド1部)
スピード、パワー、ポストプレー、足元の技術、空中戦の強さ全てを兼ね備えた万能FW。
エリア内での存在感はチェルシーで活躍したディディエ・ドログバを彷彿とさせ、将来のワールドクラス候補であることに疑いはない。
17-18シーズンからセルティックに加入すると、19-20シーズンは21ゴール12アシストの活躍で、本格的にブレイク。
来年の夏に契約が切れるため今夏の移籍が濃厚だが、ヴァーディーの後継者を求めているレスターが獲得に近づいていると報道されている。
ムサ・ディアビ
- 年齢:21歳(1999年7月7日)
- 所属:レヴァークーゼン(ドイツ1部)
パリサンジェルマン出身の選手で、2019年にレヴァークーゼンに完全移籍。
170cmと小柄だが爆発的なスピードとテクニックで、サイドを突破するレフティー。
レヴァークーゼンでは主力選手として結果を残している。
ウスマン・デンベレ
- 年齢:23歳(1997年5月15日)
- 所属:FCバルセロナ(スペイン1部)
両足遜色なく操れる天才プレーヤー。
本格的に覚醒した事もあり、この夏はEURO2020のメンバーに選ばれる可能性が高い。
アラン・サン=マクシマン
- 年齢:24歳(1997年3月12日)
- 所属:ニューカッスル(イングランド1部)
爆発的なスピードと多彩なフェイントが魅力のドリブラー。
フィニッシュの精度が改善されれば、ワールドクラスの選手になるポテンシャルを秘めている。
マルクス・テュラム
- 年齢:23歳(1997年8月6日)
- 所属:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ1部)
スピード・パワー・ポジショニングに優れるストライカー。
裏への抜け出し、ポストプレーなどあらゆる能力が高い。
昨シーズン、ボルシアMGに加入すると10ゴール8アシストの活躍で、CL出場権獲得に貢献。
そのCLではレアルマドリード戦で2ゴールを決め、一躍注目を集めた。
ちなみに98年のW杯優勝メンバーである元フランス代表リリアン・テュラムの息子である。
アミーヌ・グイリ
- 年齢:21歳(2000年2月16日)
- 所属:ニース(フランス1部)
今季ここまでリーグ戦12ゴールを決め、本格ブレイクした期待のストライカー。
現在ローマが獲得に乗り出している。
2017年のU-17W杯ではグループリーグで日本と対戦し、2ゴールの活躍で勝利に導いた。
ラヤン・ シェルキ
- 年齢:17歳(2003年8月17日)
- 所属:オリンピック・リヨン(フランス1部)
リヨンの下部組織出身のドリブラー。
両足を使ったドリブルに定評があり、簡単にボールを奪われないキープ力も魅力。
年齢的にはパリ五輪世代だが、サプライズで選出される可能性も残されている。
まとめ
EURO2020組、選手・クラブの事情で選出されないメンバーもいるだろうが、たとえベストメンバーで無くても優勝候補の一角であるのは間違いない。
このフランス代表に日本代表がどんな試合を見せてくれるのか、開催は不透明だが楽しみでもある。
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