ハリルホジッチはなぜ解任されたのか!原因は選手と監督の関係ではない?

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4月9日衝撃のニュースが日本中を駆け巡りました。

 

JFAの田嶋幸三会長が日本代表ハリルホジッチ監督の解任を発表。

 

まさかワールドカップ2ヶ月前に日本でこのような事態が起こるとは誰も想像していなかったのではないでしょうか?

 

今回はハリルホジッチ解任の理由に迫りたいと思います。

ハリルホジッチ解任の理由

田嶋幸三会長がハリル解任の理由として挙げたのが、

  • コミュニケーション不足
  • 選手と監督の信頼関係が多少薄れてきた

です。

 

これがベルギー遠征で顕著に現れたと話しており、それ以外にも総合的に判断して最終的に解任を選択したと説明しています。

 

そして西野新監督就任会見の際には、

  • 選手が監督の高い要求(世界基準)に応えられなかった
  • 選手と監督のやりたいサッカーにギャップがあった

と元技術委員長の立場として説明しました。

 

これは4年前のように「自分たちのサッカー」をやろうということなのでしょうか…。

 

内部崩壊を起こすほど選手と監督の関係が冷え切っているようには見えないですし、このままではヤバイと思った協会が焦りすぎたように思えます。

 

この4年の意味

個人的に今回の解任劇はこの4年間をほぼ無駄にしてしまったことを意味すると思っています。

 

「組織力」「俊敏性」「パスワーク」など日本人の特性を全面に押し出したサッカーで敗れたのが4年前のブラジルワールドカップ。

 

そこからワールドカップで勝つためにハビエル・アギーレ、ハリルホジッチという世界を知る監督を招聘した経緯があります。

 

そしてハリルが要求した「デュエル」「縦に速い攻撃」は決して日本にあったやり方ではありません。

 

しかし、この3年で積み上げたそのサッカーがワールドカップでどこまで通用するかはかなり興味深かったです。

 

たとえ負けたとしても「何が悪くて何が良かったのか」それは一つのサンプルとして将来に活かされたはず。

 

それなのに過程の段階(しかも直前)で「ハリルのサッカーは日本に合わない」と決めつけてしまったことは大きな問題だと思います。

 

西野監督の会見では「日本化された日本のフットボール」「日本人選手たちのDNA」「日本の強み」「オールジャパン」など何度も日本という単語が飛び出てきました。

 

しかし、それで失敗したのが4年前なわけでその失敗を忘れたかのような協会の決断を支持して良いのかは疑問が残ります。

 

こんなことをやっているとファンはどんどん離れていきますし、海外から日本にやってくる監督もほとんどいなくなるでしょう。

 

そもそも西野監督はハリルで行くつもりだったはずなので、今回の流れに戸惑いを持っているように感じます。

 

もし仮に西野体制でグループリーグを突破しても、協会のハリル解任を英断とするのは間違っていると思います。

 

もちろん監督・選手・スタッフは称賛されるべきですが、

「ダメだったら直前に監督を変えれば良いんだ!」という再現性のない間違った成功体験が根付いてしまうのは非常に危険です。

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評価の基準が不明確

ハリルホジッチは田嶋会長から直接解任を言い渡された際に驚きや動揺そして怒りがあったことが明らかになっています。

 

これはそれまでの経緯が不自然すぎるためだと思います。

 

3月のベルギー遠征の2試合を見れば明らかですが、ハリルは完全にテストだと割り切っていました。

そのため、結果よりも選手の見極めを重視していたように思います。

 

もしも協会側が結果によっては解任も検討することを示唆していれば、あそこまでテストに徹してはいないでしょう。

遠征が終わってフランスに帰る余裕なんて無いはずです。

 

ちなみにハリルはマリ戦で宇佐美・森岡・大島を同時起用しており、これは攻撃的に相手を押し込んで前からプレスを仕掛ける狙いがあったと思います。

そうでないと従来の堅守速攻ではまず持ちません。

 

決して縦に速いばかりでなく、試合の展開によってはそういうプランも持っていたのだと思います。

 

親善試合は本番のテスト

そもそも親善試合はワールドカップで勝つためのテストです。

クラブチームでいえばプレシーズンマッチ、プロ野球でいえばオープン戦で、勝ち負けにこだわりすぎるのは危険な考えです。

 

ワールドカップでは格下になる日本が親善試合で手の内を全て明かしてしまうのはリスクが大きいです。

 

それで失敗したのがザックJAPAN。

イタリアと善戦、オランダと引き分け、ベルギーに勝利などいい思い出はありますが。

 

しかし、一番大切なワールドカップでは相手に研究され尽くして、いわゆる「自分たちのサッカー」を全くできないまま敗退となりました。

 

親善試合から本番で自分たちがやりたいことを出して早い段階で成熟した結果、完全にそのツケが回ってきました。

 

一方、ワールドカップで結果を残したハリルがそのことを理解していないはずがありません。

 

相手に研究されるのでこの時期に成熟させる必要はないと考えていたと思いますし、実際メンバー発表以降の「3週間でチームを仕上げる」とも語っていました。

 

メンバーを固めてからグループリーグの3カ国との具体的な戦い方を植え付けていく具合ですね。

 

まさにクラブチームではなく、代表向けのチーム作りの例だと思います。

 

そもそもハリルは対戦相手のスカウティングに長け、そこから戦術・選手を選択して結果を出す能力に優れた監督です。

 

勝利に導けるかは別としてその真骨頂を本大会で見られなかったのはとても残念です。

 

それが垣間見えたのはアウェーのUAE戦、ホームのサウジアラビア戦、ホームのオーストラリア戦くらいでしょうか。

 

もっと本大会の戦い方を協会側と共有していればこんなことにはならなかったのかなと。

そういった意味では選手と監督のコミュニケーション不足よりも、協会と監督のコミュニケーション不足の方がよっぽど問題だったと思います。

 

やっぱりそこまで気にしなくていい結果に、焦りすぎてしまった感はどうも拭えないですね。

今回の経緯を見ると前回大会の反省はちゃんとしていたのかと疑いたくなります。

 

まとめ

今回の解任はネガティブな要素が多く長々思ったことを色々と書きましたが、

「解任するにもタイミングが遅すぎる」

「ここまで来たのならハリルで見たかった」

ということですね。

 

とは言っても、ワールドカップが楽しみなことに変わりはありません。

 

できることが限られているのでかなり厳しいですが、西野監督を中心にこの苦境を何とか乗り切って欲しいですね。

 

そして協会は正当な評価が難しいこの4年間をどう総括するのかにも注目したいです。

 

最後までお読み頂いてありがとうございました。

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